貝化石鉱床とは?
貝化石鉱床とは、鮮新世(約500万年前から約260万年前までの期間)に堆積した貝殻破片を主体とした堆積物の鉱床から産出される極めて特殊な堆積岩である。
その構成要素は 貝殻を主体としてはいるが、有孔虫、硅質海綿骨針、珪藻類、ゴカイ類の棲管や石灰藻など多岐にわたり、海のミネラル分をそのまま残したような地層から産出される。鉱床の堆積時は暖流の影響も受けた冷たい海と推定されており、現在の北海道に現存する貝に似た化石も形は少し違うが見つかることもある。地中での圧力や熱変成をうけていないため、石灰石などに比べて化学変化や結晶化が起こっていないと考えられ、多孔質な形状を残している。何万年も堆積している原料を使用しておりますので、塩分障害になるような塩分は含みません。しかし、地質学的には新しい鉱物なので、物質として活性であると言われ、水に対する溶解度が石灰石の2倍高く、もちろん弱酸にも溶けやすい特徴があり、植物への吸収も良いと言われています。
貝化石肥料の特質
① カルシウムを豊富に含む資材でありながら、カルシウムだけでなく、
海に存在するあらゆる微量要素を含む資材である。特にケイ酸、鉄
、マンガンなどミネラル分を豊富に含みます。
② 多孔質であるので、まわりの土壌となじみやすい。
③ 多孔質な構造が微生物の住処となり、微生物の繁殖に適している
④ 遅効性のアルカリ資材であるのであらゆる生物に優しく成長を促進で
きる。
⑤ 防臭効果と共に発酵を促進する効果もあるので堆肥の作成や牛舎、鶏
舎あらゆる生き物の住処の居住性を管理するのにもに最適である。
⑥ 他のカルシウム資材と違い、使いすぎても土壌にダメージを与えない。
⑦ 連作障害の緩和やpH調整を緩やかに行うので、農業の素人でも使いやすい。
⑧ 入れすぎによる土壌へのダメージがない。