日本海鉱業の鉱石


日本海高岡鉱山の石灰石は通常の貝化石とどこが違う

 簡単に言うと貝化石の方が生成年代が新しく、海水中の炭酸カルシウムが沈殿した単純な石灰石ではなく、生き物が豊富な時代に堆積した石灰藻及び有孔虫、腕足類、浅瀬に住む生物の遺骸などの多種多様な物から構成されています。そのため微量要素を豊富に含み、ミネラル豊富でありながらカルシウム(40%)、ケイ酸(20%)もバランスよく含んだ、生物に優しい鉱物です。生成年代も新生代初期と比較的新しいため、一部の炭酸カルシウムの結晶形が霰石型として保存されている。古生代に堆積した激烈な地殻変動を経て堆積した比較的安定的な結晶形の方解石型の石灰石に比べ貝化石は活性であると言われてます。従って水に対する溶解度も方解石型の1.4に対して1.5と高く、弱酸にも溶けやすい性質を持っています。

また多孔質な構造は色々なものを良く含み、カドミウムなどの有害物質も吸着することができます。吸着したものは貝化石がアルカリであるため、離さない性質もあります。

 

多孔質構造

 



貝化石鉱石 貝化石の鉱床です。表面に見える溝は重機のつめでつけたものです。こうするとくずれにくく安全に作業ができます。 白い砂のようですが、アルカリ分が本当に高いところは、本当に薄いピンクがかった白っぽい色です。



選別採掘  貝化石鉱山は鉱石ですので品位は様々です。弊社ではアルカリ分35%以上の鉱石を肥料用として採掘しています。それ以下のものは土木用として、選別して採掘しております。 アルカリ分が高く肥料用として効果のある地層はその時代の海がとても貝のえさとなるプランクトンが多い栄養豊富だった海であったからではないかと思われます。土木用の貝化石は成分は低いですが、軟弱地盤改良などにとても役に立つ資材です。昨今の地震が多いことを考えますと軟弱地盤は改良してから家を建てるのがお薦めです。 特に池を埋め立てたところ、ヘドロの堆積があったようなところの改良にはいいです。  重金属の吸着もしますので、工場跡地の金属の溶出が心配なところにもお薦めです。

カドミウム吸着試験

貝化石で盛土また土壌改良をすると、軟弱地盤でも水はけの良いしまった土地になります
軟弱地盤でお悩みの富山県、石川県の方は是非ご相談下さい。


粗砕  採掘された鉱石は重機のつめで破砕し、石ころ程度の塊をなくす程度までつぶします。その後タイヤショベルでもバケツの裏ですりつぶします。